2020年7月に起きた九州豪雨によって大きな被害を受けた旅館を救うために、クラウドファンディングに初挑戦しました。
・なんだ、災害の復興プロジェクトか。
・プロジェクトを立ち上げれば自動でお金が集まるんでしょ?
・これなら自分にもできそう…
と思われたかも知れませんが、今や復興、災害ボランティア系でもお金が集まらない時代になっています。
下のプロジェクトのように「災害にあったので支援してほしい」とアピールするだけでは、お金は集まりません。
また、災害資金調達の一般的な目標達成率は100〜120%が平均。
支援総額も300~600万円ほどです。
しかし、僕が手掛けた人吉旅館復興プロジェクトでは達成率は300%超え、支援総額は1500万円を越えました。(支援者数1040人)
「もう災害支援は集まらない」
と言われている状態から、多くの人を動かし、資金調達に成功できました。
なぜ、このような結果が生まれたのか?
それは僕がたった2つのことを意識してクラウドファンディングをプロデュースしただけです。
そこで今回は、クラファン初心者でも簡単に目標達成することが出来る成功法や要因を大公開していきます。
人吉旅館の復興プロジェクトで支援総額1500万円越えを達成!
2020年7月4日に発生した豪雨に伴い球磨川が反乱し、熊本県人吉市にある「人吉旅館」は浸水による水害を受ました。
そこで「人吉旅館復興支援プロジェクト」を立ち上げ、キャンプファイヤー(GoodMorning)よりクラウドファンディングを立ち上げました。
そのプロジェクトの結果は、
・支援者数1040人
・支援総額15,184,830円
・目標達成率303%
災害の復興プロジェクトでは500万円集まれば良い方と言われる中で、その平均の3倍にもなる支援金を集めることが出来ました。
実際に、クラウドファンディング最大手の「キャンプファイヤー」が立ち上がった、【九州北部豪雨災害】緊急義援金募集というプロジェクトでも集まった金額は661万円でした。
圧倒的な知名度や信頼性があっても、災害の復興プロジェクトにはなかなかお金が集まらない今の時代。
あちこちで災害起きるたびに同じようなプロジェクトが立ち上がり、支援者は支援疲れを起こしていることが原因だと言われています。
そんな中で、今回僕がこれほどの結果を出すことが出来た要因について詳しく解説をしていきます。
今回立ち上げた実際のプロジェクトページがこちら⇒国登録有形文化財の「人吉旅館」を復興させたい
クラウドファンディングを成功させる為に必要なこと
さて本題ですが、クラウドファンディングを成功させる為に必要なことは、
① ストーリーを伝えること
② SNSを活用すること
この2つだけです。
それだけ?と思われるかも知れませんが、この2つをしっかりと抑えられているプロジェクトは支援が集まっています。
それでは1つずつ詳しく解説をしていきます。
目標達成に必要なこと① ストーリーを伝える
クラウドファンディングでは、プロジェクトの目的や支援金を募る理由や使いみちをストレートに伝えてしまいがちです。
もちろん、プロジェクトの目的を伝えることは大事なことです。
しかし最初に伝えるべきことは、
プロジェクトを立ち上げるまでの経緯。
そして、プロジェクトに関わる人たちの想いや葛藤。
この2つです。
なぜこのプロジェクトを立ち上げることになったのか。
そして、プロジェクト立ち上げまでの想いや葛藤などのストーリーを、支援者の方に伝えることがとても重要なのです。
今回の人吉旅館復興プロジェクトでは、人吉旅館を復興させたいという女将さんの思いと、両親が築いてきた旅館をどうにかしてでも助けたいと願う娘さん。
このお二人のストーリーをプロジェクトページで伝えました。
これでも伝えたいことは伝わりますし悪くはないのですが、
こちらの方が、支援してみようという気持ちになりませんか?
実際に、今回の九州豪雨に伴い人吉地区では多くのクラウドファンディングのプロジェクトが立ち上がりましたが、この「ストーリーを伝える」ということをしていないプロジェクトの殆どが目標達成に至りませんでした。
逆にしっかりとストーリーを伝えることが出来ているプロジェクトは、目標達成されているプロジェクトがほとんどでした。
このように、目的を語るのではなく、ストーリーを語るということをするだけでも目標達成にグッと近づくことが分かります。
なお、他のプロジェクトが最終300万円~600万円の支援が集まっている中で、人吉旅館復興プロジェクトでは1500万円というとても大きな金額の支援を集めることが出来ました。
そのキッカケとなったのがSNSです。
目標達成に必要なこと② SNSを活用する
クラウドファンディングはプロジェクトを掲載するサイトの特性上、盛り上がっているプロジェクトに支援が集まりやすいという傾向があります。
これは、盛り上がっているプロジェクトが「トップページに掲載される」という仕組みがあるからです。
ですので、この盛り上がり感をSNSを活用して意図的に創り上げていくことが、より多くの支援を集める為に必要になっていきます。
・トップページ
・スタッフ推薦
・人気のプロジェクト
この盛り上がり感を創り出す為にやるべきことは、
プロジェクトスタート2週間前からSNSを運用し始める
これだけです。
プロジェクトが一番盛り上がりやすいタイミングはやはり「スタート時」になります。
ですので、このスタート時に一気に支援が集まるように声がけをしておき、初日に「盛り上がっているプロジェクト」として認識してもらえるかどうか。
これがプロジェクトの最終的な支援額の上限を決めると言っても過言ではありません。
実際に人吉旅館復興プロジェクトでは、Twitterアカウントを事前に開設をしておき、クラファン実施のPRを行っていました。
そして、クラファンスタートを公表したツイートには1340件の”いいね”と1533件の””リツイートをいただき、話題のツイートにも上がりました。
それにより、多くの人にプロジェクトを知ってもらいTwitterからの支援者も増えました。
その結果、支援者数、支援額の初動の大きさから、プロジェクトを掲載していたサイトでも「話題のプロジェクト」と紹介され、プロジェクト開始2日目に目標金額の500万円。
そして、約一週間で1000万円を越えるスタートダッシュを決める事が出来ました。
プロジェクトのアクセス数から見ても、話題のプロジェクトとして紹介されたことによりクラファンサイトからのアクセスが支援の伸びに繋がったことが分かります。
クラウドファンディングでは「1/3の法則」というものがあり、支援をしてくれる人の割合が、
・知り合いからの支援が1/3
・知り合いの知り合いからの支援が1/3
・知らない人からの支援が1/3
になると言われています。
つまり、知り合いからの支援が集まればあとはどれだけ、「知らない人」に本プロジェクトの存在を知ってもらえるかが重要となっていきます。
そのためにも、SNSを活用して盛り上がり感を創り出し、サイトからのアクセスを増やす(トップページに掲載される)ことが重要となっていきます。
SNSの活用法と効果をまとめますと、
知り合いの方、支援希望の方には必ず声をかけてフォローしてもらっておきましょう!
ツイートは固定ツイートに設置しておく
こんな流れになります。
SNSの可能性は無限大
SNSで話題になると、様々なメディアからの取材も増えていきます。
実際に今回の人吉旅館復興プロジェクトでも、「SNSで支援の輪が広がっている」ということで新聞やテレビで取り上げられました。
新聞やテレビに取材をしてもらうことを前提にプロジェクトを設計することは難しいですが、SNSを活用することでこのようなチャンスは格段と広がっていきます。
クラファンでプロジェクトを立ち上げる際には、必ずSNSを活用していきましょう!
ブロガーとしての経験がプロジェクト成功の要因に
僕自身、これまでにクラウドファンディングをやったことはありませんでした。
そんな中で今回のクラファンを成功させる事が出来た要素である、「ストーリーを伝えること」と「SNSを活用すること」はブロガーとして経験が成功要因となっています。
ネット上の見知らぬ人に自分が書いた記事を見つけてもらい、読んでもらい、収益を得る。
その為には、文章力やSNSを活用することが大事な要素となっていきます。(もちろん、それだけではありませんが)
そんなブロガーとしての経験により、
・発信力
・ネット集客力
・マーケティングスキル
などの、クラファンを成功させる要素を磨いてくれていました。
また現在ではその他にも、それらのスキルを活かして、
・ランディングページ制作
・ホームページ制作
・LINE公式アカウント制作・運用代行
など多岐に渡って仕事を任されるようになりました。
フリーランス、個人事業主として活動していく中でブロガーという経験が大きな財産になっています。
クラファンで1500万円を達成する為に必要なことは2つ!
クラウドファンディングを成功させる為に必要なことは、
・ストーリーを伝えること
・SNSを活用すること
この2つです。
つまりプロジェクトの制作・準備段階でほぼほぼ決まってしまうと言っても過言ではないかも知れませんね。
この記事がプロジェクト成功のヒントになれば幸いです。
なお、この人吉旅館復興プロジェクトに関するご質問等はお問い合わせフォームや、Twitterアカウントからお気軽にお声がけ下さい。
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